NOTES / AIと仕事
AIで仕事は
なくなる?増える?
効率化したら、暇になるどころか前より忙しくなった。
その理由から、自分の仕事の分け方を考えます。
なくなるか増えるかを当てるより、自分の仕事のどこをAIに渡し、どこを自分に残すかを先に決めておくほうが役に立ちます。
AIで仕事がなくなるのか増えるのかは、職種や会社によって違い、ここで断定はできません。確かに言えるのは、同じ仕事の中に「AIに渡せる作業」と「人が確かめ、決める部分」が混ざっていることです。自分の仕事を分けて書き出すと、不安が具体的な準備に変わります。
「前より忙しい。話が違う」。
2026年8月25日、Threadsに2つの投稿を続けて書きました。1つ目はこれです。
社員を雇おうと思ってたんだけど、 ・24時間働く ・返信1秒 ・文句言わない ・何回修正しても怒らない ・月2万円 のやつが来たので、採用計画が全部狂った。
2026年8月31日時点で2万6,299回表示され、26件の返信がありました。返信には冗談まじりの声と一緒に、こんな言葉がありました(要約・お名前は伏せています)。
- これから就職する子のハードルが上がると思う
- 人間は判断だけして、手を動かすのはAIになる
- AIはよく嘘をつく。最初の頼み方が大事
その直後に書いたのが、2つ目の投稿です。AIで効率化すると暇になるのではなく、「今まで面倒だからやらなかったこと」を全部やり始めて、前より忙しくなった、という話でした。
AIが減らすのは「作業」で、増やすのは「確かめること」です。
実際に試すと、この感覚ははっきりします。2026年9月28日、ChatGPTとGeminiに、町内会のお知らせ文を作ってもらいました。メモには「10月19日(日)」と書きましたが、2026年の10月19日は月曜日です。どちらのAIも、この食い違いを指摘しませんでした。Geminiは、メモにない「作業時間は1〜2時間程度」「清掃用具は町内会で用意」まで書き足しました(記録はGeminiとChatGPTに同じ頼みごとをした記録)。
文章を整える作業は、数秒で終わりました。そのかわり、曜日が合っているか、書き足された内容が本当か、を確かめる仕事が人の側に残りました。AIを使う人が増えるほど、この「確かめて、決める」部分の重みは増していくと考えています。
自分の仕事を3つに分けて書き出します。
やってみる
- 先週した仕事を、思い出せるだけ書き出します。メール、資料づくり、会議、電話、見積もり、など。
- それぞれを次の3つに分けます。
- 作業:手順が決まっていて、形にするだけのこと(下書き、清書、要約、表にする)
- 判断:どれを選ぶか、何を優先するかを決めること
- 関係:相手の事情をくみ取り、信頼をつくること
- 「作業」に分けたものから1つ選び、今週AIに下書きを頼んでみます。
- AIの下書きを、自分で確かめて直した時間を測ります。
- 「判断」と「関係」に分けたものは、自分に残す仕事として、何をしているのかを1行ずつ言葉にしておきます。
つまずきやすいところ「作業」を全部AIに渡すと、確かめる手間まで消えたように感じます。実際には、確かめる手間は人の側に残ります。最初のうちは、AIの答えを「下書き」と呼ぶと、確かめる習慣が崩れにくくなります。確かめ方の手順はChatGPTの使い方の第09章にまとめています。
仕分けそのものも、AIに手伝ってもらえます。
次は、私が先週した仕事の一覧です。 それぞれを「作業(手順が決まっている)」「判断(選ぶ・決める)」「関係(相手の事情をくむ)」に分けて、表にしてください。 迷うものは「迷う」と書き、理由を1行で添えてください。 最後に、AIに下書きを頼めそうなものを2つ選んでください。 (ここに仕事を書く。会社名や取引先の名前は書かない)
AIに渡すのは作業。確かめて、決めて、信頼をつくる仕事は、自分の言葉で持っておく。
このページについて
数字は、株式会社CHIEROがThreadsの公式APIで取得している自社アカウントの記録(2026年8月31日時点の値)です。返信の文面は要約し、お名前は伏せています。特定の職業の将来を予測するページではありません。AIへの頼みごとの記録は、2026年9月28日に株式会社CHIEROが行った1回ずつの観察で、同じ頼みごとでも答えは毎回変わります。
