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GUIDE / AIのはじめの一歩

AI初心者は
何から始める?

最初の1つはどれでも構いません。1日5分・7日間、身近な用事を頼んで、答えを確かめるところから始めます。

Q. AIを使ってみたい。何から始めればいい?

AIを1つ無料で入れて、1日5分・7日間、身近な用事を頼んでみます。

ChatGPT、Gemini、Claude。最初はどれを選んでも構いません。1つを無料で始め、最初の1週間は身近な用事を1日1つ頼み、答えの日付や数字を自分で確かめます。有料プランは、無料で困ることが出てから考えれば間に合います。

この記事では、始める前に決めておく2つのことと、最初の7日間のメニューをお渡しします。メニューの頼みごとは、2026年9月28日にChatGPTとGeminiへ実際に送って確かめたものです。

Q. 周りの人は、もう使っているの?

40〜60代で生成AIを使ったことがある人は、3〜5割ほどでした。

総務省の『令和8年版 情報通信白書』では、生成AIを使ったことがある人は40代で49.0%、50代で44.2%、60代で33.5%でした。使っていない人がテキスト生成AIを使わない理由では、「使い方がわからない」が38.8%でした。

年代別の利用経験(日本)

年代使っている・使ったことがある
40代49.0%
50代44.2%
60代33.5%

全体(15歳以上)では58.8%でした。前の年度は26.7%、その前は9.1%です。ただ、前の2年度は20歳以上が対象でした。20歳以上に絞ると52.2%です。

使わない理由

生成AIを使ったことがない人に、テキスト生成AIを使わない理由を聞いた結果です。多かったのは「自分の生活や業務に必要ない」42.4%、「使い方がわからない」38.8%でした。「使い方がわからない」は、米国18.5%、ドイツ16.5%、中国32.9%で、4か国の中で日本が最も高い値でした。

調査はインターネットアンケートで、2026年1〜2月に行われました。日本の回答は各年代206人、計1,236人です。15歳未満と70歳以上は対象に入っていません。使わない理由は国別の値だけで、40〜60代に絞った値は公表されていません。

使い方が分からないまま止まっているのは、珍しいことではありません。分からないのは、最初の一歩の置き場所だけです。

Q. ChatGPT、Gemini、Claude。どれを選べばいい?

最初の1つは、入りやすいもので十分です。どれが上かは、使ってから決めます。

ChatGPTとGeminiは、無料で始められます。Googleアカウントを持っている人はGemini、アカウントを作る前に試したい人はChatGPT、というように、入りやすさで選んで構いません。Claudeの入口は、専用の記事で紹介しています。

AI入口無料で始める詳しい記事
ChatGPTブラウザで chatgpt.com、またはアプリ無料版あり。対応地域ではアカウントなしでも試せるChatGPTの使い方
Geminiブラウザで gemini.google.com、またはアプリGoogleアカウントがあれば無料Geminiの始め方
Claude入口と無料の範囲は、右の記事にまとめていますClaudeの使い方

同じ頼みごと5つをChatGPTとGeminiに出したところ、答えの長さや、情報の足し方、出典の見せ方に違いが出ました。ただし1回ずつの観察で、条件も対等ではありません。記録はGeminiとChatGPTの違いに載せています。

つまずきやすいところスマホにアプリを入れる時は、公式サイトの案内からたどるか、アプリの提供元の名前を確かめてから入れます。

Q. 始める前に、知っておくことは?

入れない情報を決めておき、学習の設定を1つ確かめます。

AIに送った会話は、提供会社の人が見ることがあります。OpenAIもGoogleも、見られたくない機密情報は入れないよう公式に書いています。あわせて、会話を学習に使わせない設定の場所を知っておきます。

入れない情報を決める

  • OpenAIは「閲覧されたり使用されたりしてほしくない機密情報は入力しないでください」と書いています。
  • Googleも「レビュアーに見られたくない機密情報」は入力しないよう書いています。
  • OpenAIは、共有する会話に健康情報、金融情報、パスワード、口座番号などを含めないよう書いています。
  • 個人情報保護委員会(2023年6月2日)は、個人情報を入れる時はリスクを踏まえて判断し、提供会社の利用規約やプライバシーポリシーをよく確認するよう呼びかけています。

迷った時は、名前や住所を「母」「A社」のように置き換えて相談します。置き換えても、たいていの相談は成り立ちます。

学習の設定を確かめる

  • ChatGPT:設定の「データコントロール」にある「すべての人のためにモデルを改善する」をオフにすると、それ以降の新しい会話は学習に使われません。
  • Gemini:「設定とヘルプ」→「アクティビティ」の「アクティビティの保存」をオフにすると、それ以降の会話は学習に使われません。18歳以上は、初期状態でオンです。

つまずきやすいところオフにしていても、答えに「いいね」などのフィードバックを送ると、その会話が使われることがあります。どちらの公式ヘルプにも、そう書かれています。

記録を残さない一時チャットもありますが、すぐ完全に消えるわけではありません。ChatGPTは安全のため最長30日、Geminiは72時間、保持されることがあります。詳しくはChatGPTに入れていい情報をご覧ください。

Q. 最初の1週間、何をすればいい?

1日5分。7つの頼みごとを、1日1つずつ試します。

1日目に入口を開き、2日目からは身近な用事を1つずつ頼みます。どの日も、返ってきた答えを自分の目で確かめるところまでやります。

やってみる

  1. 1日目 開いて、1回送る。選んだAIを開き、「AIを使うのは初めてです。私の暮らしで使える例を3つ挙げてください」と送ります。
  2. 2日目 条件をつけて相談する。誰のための相談か、どんな事情があるかを書き添えます。
  3. 3日目 メモを文章にする。走り書きのメモを、人に配れる文にしてもらいます。日付と曜日は、カレンダーで確かめます。
  4. 4日目 今日の情報を聞く。天気や行事の日時を聞き、発表元のページで確かめます。
  5. 5日目 表にしてもらう。比べたいものを表にしてもらい、出典が出たら押して中身を見ます。
  6. 6日目 直してもらう。同じ会話の続きで「もっと短く」「各1行で」のように頼み直します。
  7. 7日目 別のAIにも送る。同じ文を別のAIに送り、答え方の違いを見ます。

2日目の入力例

77歳の母と家族8人で1泊旅行を計画しています。母は足が少し悪く、長い階段が苦手です。宿を選ぶときに確認すべきことを5つ、短く挙げてください。

2026年9月28日に送った時は、ChatGPTもGeminiも、エレベーターや段差、トイレや浴室、食事会場までの移動など、足のことに沿った5つを返しました。ChatGPTは各1行、Geminiは説明つきでした。

3日目の入力例

次のメモを、町内会の回覧用の丁寧なお知らせ文にしてください。メモ:10月19日(日)朝9時、公民館前集合、側溝の掃除、軍手持参、雨天中止

このメモには、わざと確かめどころが入っています。次の章で種明かしをします。

5日目の入力例

スマホの料金プランを見直したいです。確認すべき項目を表にしてください。

Q. AIの答えは、そのまま使っていい?

そのままは使いません。AIは、日付の間違いを写してしまうことがあります。

3日目のメモの「10月19日(日)」は、2026年では月曜日です。2026年9月28日に試した時は、ChatGPTもGeminiも、この食い違いを指摘しませんでした。答えは下書きとして受け取り、日付・数字・名前は自分で確かめます。

ChatGPT・有料(Pro)・一時チャット/2026年9月28日 1時19分(一部を抜粋)

日時:10月19日(日)午前9時 集合場所:公民館前 作業内容:側溝の清掃 持ち物:軍手

曜日はメモのまま「(日)」。Geminiも同じだった。Geminiはさらに、メモにない「作業時間は1〜2時間程度」「清掃用具は町内会で用意」などを書き足した。

天気の質問でも、2つのAIの数字は気象庁の発表と少しずつずれていました。出典が表示されても、それが公式の発表とは限りませんでした。

OpenAIの利用規約は、出力を事実の唯一の情報源にしないよう書いています。Geminiの画面にも「Gemini は AI であり、間違えることがあります」と出ます。

確かめ方の3手順

  1. 答えの中から、日付・数字・名前を1つ選びます。
  2. カレンダーや、発表している元のページで確かめます。
  3. 出典が出ていたら押して、同じことが書いてあるかを見ます。

文はAIと作る。日付と数字は、自分で確かめる。

Q. 有料プランに入ったほうがいい?

有料は、無料で困ることが出てから考えれば間に合います。

この記事の7日間は、すべて無料の範囲で試せる内容です。有料プランは、上限に何度も当たる、使いたい機能が無料にない、といった困りごとが出てから考えます。

AI無料有料プランの月額(公式ページの表示)
ChatGPT¥0Go ¥1,400/Plus ¥3,000/Pro ¥16,800から
Gemini¥0Google AI Plus ¥725/Google AI Pro ¥2,900/Google AI Ultra ¥14,500から

2026年9月28日に公式ページで確認しました。どのページにも税込・税別の表記はありません。Claudeの料金はClaudeの使い方にあります。

つまずきやすいところChatGPTをスマホのアプリの中で申し込むと、請求はAppleやGoogleが管理し、解約もそれぞれのストアで行います。ChatGPTの公式ヘルプには、アプリを消しても解約にはならないと書かれています。

料金をもう少し詳しく知りたい方は、ChatGPTの料金プラン、Geminiは無料でどこまで使える?、やめ方はChatGPTの解約をご覧ください。

確認した公式情報と記録

料金・設定・白書の数字は、2026年9月28日に公式ページと公的機関のページを読んで確認しました。料金はどのページにも税込・税別の表記がありません。回答の記録は1回ずつの観察で、同じ質問でも答えは毎回変わります。