観測 031
画を押すと、点が減ります。四万・六百・四十・一つ、と四段あります。
数が減っても走っている式は同じです。消えるのは形だけです。
「聴く」は、同じ関係の束を、目ではなく耳に投影したものです。
音を足したのではなく、同じ式を別の感覚へ出しています。
胴は一本の芯のまわりを巻いています。尾から頭まで、二周たらずです。
巻きの位相は時間とともに進みます。
点は体の軸のまわりを回りながら、同時に前へ送られます。
巻きの太い場所と細い場所があります。その違いも頭から尾へ移っていきます。
芯そのものも撓みます。
高さの撓みと奥行きの撓みは速さが違うので、同じ姿は二度戻ってきません。
頭、二本の角、二本の鬚、四本の脚、背の鬣は、どれも胴の上の一点から測った場所に置かれています。
胴がそこで曲がれば、その場所ごと動きます。
付け根が離れないのは、同じ数を見ているからです。
鬚は付け根では動かず、先へ行くほど遅れて振れます。
四本の脚は互いに違う時刻で掻きます。
点を減らすと、鬣と脚と鬚が先に切れます。
残った胴は巻きの筋だけになり、やがて一つの点の通り道になります。
龍だったものは、どの一点にも入っていません。
この式の指紋
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いつ走らせても、誰が走らせても、同じ姿で現れます。
乱数も、時計も、環境も使っていません。
上のボタンで式をそのまま持ち出せます。手元で数え直すなら:
pbpaste > f.txt && printf %s "$(cat f.txt)" | shasum -a 256
持ち帰って走らせてください。乱数も時計も使っていないので、あなたの画面でも同じ一体が現れます。式は誰のものでもありません。